「オーガニックは頭皮に優しい」についての考え方
シャンプーを変えた方がいいのでしょうか??
オーガニックは無農薬の承認基準なので、肌に安心・安全で優しいという意味合いとは異なります。冬場に頭皮が乾燥するという事は、現在お使いのシャンプー自体の洗浄力が冬場の頭皮には強すぎるのかもしれません。
「オーガニックで優しい」というキャッチコピーで売り出されているシャンプーが沢山ある中で「オーガニック」は自然に優しい、だから髪にも身体にも優しいというイメージをお持ちであれば、それは少し誤解があるかもしれません。
それから
綺麗な髪を末永く楽しむ為には頭皮環境は大事なポイントですので、お客様に正しい知識でシャンプーを選んで頂くために、今回はオーガニックについて解説させて頂きます。
オーガニックの本来の意味。
オーガニックは本来有機と同じ意味合いで、
農薬・化学的な肥料に頼らず自然な肥料などで手間暇かけて栽培した農作物は、認定機関の検査と承認をうけ初めてオーガニックとして表記することができます。
日本で一般的な承認の表記としてはJASマークがあげられます。
という事は、食品としては安心安全で美味しい農作物と言えそうです。
では、シャンプーに関してはどうでしょうか??
●無農薬の植物から作られたシャンプーは優しいシャンプー
●農薬を使用した植物から作られたシャンプーは優しくないシャンプー
確かに、植物由来の成分で作られたシャンプーのみで比較すれば上記のようになるかもしれません。
無農薬だから洗浄力が弱いとは一概に言えない理由
貴方は、
1「無農薬だから優しいシャンプーなのね」
という考えでオーガニック認証をうけたシャンプーを購入しています??
それとも
2「オーガニックというイメージが頭皮や体に優しい筈」
という考えでしょうか??
この場合の1と2の考え方の大きな違いは、オーガニックは無農薬栽培と認識しているのか??していないのか??
無農薬だから私はこだわってこのシャンプーを使用している。
こういった場合は正しい選択になります。
しかし、
無農薬だから頭皮に刺激が弱いシャンプーだと考えて使用されている場合は注意が必要かもしれません。
1・2の考えの間違いやすいポイント
無農薬のシャンプーでは頭皮や体に農薬自体の害はほぼ無いといえると思います。
しかし、
植物系のシャンプーは洗浄力が優しいというのは別問題で、植物由来の界面活性剤にも洗浄力が弱くないモノも多くあります。
植物系だから、オーガニックだからアレルギーを起こさないという事も言い切れません。
植物で肌荒れする方がいるように、植物由来のオーガニックだから安心・安全とは言い切れないのです。
今回お悩みを打ち明けてくださったお客様の場合
今回のお悩をご相談頂いたお客様は、オーガニックが無農薬を示す意味とはご存じなくシャンプーが無農薬であろうがなかろうが関心が無い。というご意見でした。
では何故オーガニックにこだわったのかというと、正に上記2の考え方で
オーガニックだから、内容成分も体に優しいイメージをもって使用していた。
ここが大事なポイントで、
今回のお客様が使用されていたシャンプーは、確かにオーガニック基準を満たしている商品でしたが、
洗浄力自体が優しものかといえば、そうではない部類のモノでした。
オーガニック関連のシャンプーは言葉のイメージが先行しているところがあり、全てが頭皮や体に優しく、洗浄力も優しいと認識してしまいがちですが、
意外に洗浄力が強い場合があり、乾燥やかゆみがおきてしまったというご相談も多いです。
オーガニック認証は無農薬の証です、でも無農薬であっても洗浄力が強かったり、配合されている植物エキスが合わないという事も十分にあり得る事です。
こういった理由から、シャンプーが無農薬だから良い、悪いという判断はあまりお勧めできません。
是非、正しい知識で貴方の頭皮と髪に合うシャンプー選びをしてあげて下さいね。