髪から「ツヤとまとまり」を奪う3つの原因をご存知ですか?
髪にツヤがでない原因はいくつかありますが、
髪に艶やまとまりが欲しいといったご要望で、
当店にご来店頂くお客様の中には、
現在のヘアスタイルが、髪にツヤをだし、まとまりもよくすることに適していない場合が多々あります。
髪の艶とまとまりを両立するのに適さない3つに条件とは?
①髪の量を減らす為に入れるスキ鋏が、髪全体(特に表面)に過剰に入ってしまい短い毛が沢山できている状態。
※髪の表面に光を反射させることでツヤが生まれる為、表面に対してのスキばさみやはなるべく控え、量感調整も内側で対応する等の工夫が必要にになります。
スキ鋏を絶対に入れてはいけないという事ではなく、ツヤをだすことを前提とした量感調整が必要です。
下記の画像のようなスキ鋏で作られた表面の短い毛は、艶感を著しく損なう原因となります。
②頭全体にたっぷりレイヤーの入った、俗にいう段カット(レイヤーカット)。
段をつける事(レイヤー)自体は、ヘアスタイルのバリエーションや、髪の動きにリズムをつける事ができる為に、悪いことではありません。
しかし、段が入るという事は、段が入った毛先は下記の画像のように髪の表面に落ちてきます。
あまりにも髪の表面の高い位置に落ちた毛先は、
どうしても収まりが悪くなりがちで、傷んでいなくてもパサついて見えがちになります。
上記のようなショートスタイルも、デザインとしてはとても素敵です。
しかし、どうしても段のついた表面の毛先はパサついて見えやすくなります。
③①と➁の状態が合わさっていて、頭全体に短い毛ができた状態。
もう一度ショートスタイルの画像をご覧ください。
上記のスタイルは、軽さと動きを両立させる為に、
割と高めの位置からの段(レイヤー)カットと、
スキばさみで髪の量感をたっぷり減らす調整を施されています。
こういった動きと軽さを出すヘアスタイルには
段カットとスキばさみは必須の技術となります。
段カット(レイヤーカット)とは動きと薄さをだす技法の総称なのですが、
日本人の髪は硬く
段カットだけではヘアスタイルに欧米人の髪のような、
軽さと動きを補えなかったという理由から、日本独自のスキばさみという文化が生まれました。
更にヘアスタイルの軽さと動きを表現する為にはどちらも欠かせない技術なのですが、
スキばさみ&段カットは動きと軽さを表現する
といった特性上、
●軽くなった毛先にはツヤがでない。
●動きがつくとパサついて見えやすい
いった観点からすると、ツヤとまとまりのある髪とは相反しやすくなります。
●髪にツヤとまとまりが必要な方にお勧めのヘアスタイルは??
ツヤとまとまり重視のお客様にお勧めなのは
あまり軽すぎずに、段の入りすぎていないヘアスタイル。
例えば、
下記の画像は当店で髪質改善されたお客様の画像になります。
中には程良く段がついていたり、
軽くなっているヘアスタイルのお客様もいらっしゃいますが、
同じ段や量感調整でも、工夫次第で最終的な仕上がりの艶感とまとまりが全く違ってきます。
ご自分の髪にツヤ髪とまとまりを手に入れたい方は、是非今回の情報を役立ててくださればと思います。