初めての縮毛矯正マニュアル!手順~縮毛矯正の種類についてを徹底解説!
縮毛矯正は髪に大きな変化を与える技術です!それは髪の整形手術と言っても良いほどに。
その大きな変化というのは
- ①くせ毛を即座にストレートヘアに変えまとまり良くする変化させる[/list]
という外見的なものから
- ②髪のキューティクルとたんぱく質に働きかけ、急激な化学反応による変化を与える[/list]
内面的なものに分かれます。
髪に薬剤と熱でメスを入れ、髪深部を形成し直し、外観的な美しさをを手に入れる技術…
それが縮毛矯正の本質です!
そして縮毛矯正をかける上で知っておいて頂きたい事があります、それは…
- クセが伸びない
- まっすぐすぎるストレートになる
- 毛先がはねる
- 『チリチリ』・『ゴワゴワ』になる
このようなリスクと常に隣り合わせの技術でもあるという事です。
こう言ったリスクを回避する為にも、化学反応でくせ毛をストレートに変えるまでにではどんな工程を辿るのかを、知っておいて損はないでしょう。
そこで今回は…
- 縮毛矯正はどんな工程を辿ってくせ毛をストレートに変化させるのか?
こちらについてお伝えしていきたいと思います。
縮毛矯正でくせ毛をストレートにする手順を解説
縮毛矯正の手順[事前カウンセリング]
事前カウンセリングヒアリング・目視によってクセの状態とお悩みの原因を把握します。
縮毛矯正の手順2[シャンプー&ドライ]
シャンプーでクセや整髪料を落とし、その後一度乾かします。
ここで、実際のクセの出方を改めて確認します
縮毛矯正の手順3[1剤塗布]
縮毛矯正の1剤を塗って、
- キューティクルを膨潤(アルカリ剤でキューティクルをこじ開ける)
- 髪を軟化(有効成分でたんぱく質を切断)①②の効果で次の工程のアイロンでストレートに伸ばしやすくします
縮毛矯正の手順4アイロン施術
180度程度の温度に設定した高温アイロンでクセをストレートに伸ばしていきます
縮毛矯正の手順5[2剤塗布]
縮毛矯正の2剤(臭素酸や過酸化水素)で髪を酸性に戻し、
- キューティクルを閉じる
- たんぱく質を再結合
縮毛矯正の手順6「お流し&乾かして終了」
不要になった2剤を流し、ヘアオイル等で保湿しながら乾かして終了です 。
事前のカウンセリングは最重要
縮毛矯正をかける前にはカウンセリングがとても重要です。
その理由はクセの強さの見極めに始まり…
- 髪の太さ
- カラーやパーマ、ストレート等の施術履歴はないか?
現在のコンディションを正確に把握して、様々な薬剤の中から状態に合うものを選択する必要があるからです!
ここで薬剤の選択を間違えると、クセが残ってしまったり、最悪の場合はチリチリになってしまうという失敗に繋がります。
薬剤と聞くと、ついひとまとめに考えてしまいがちですが、薬剤って実は何種類も用意されていて、お客様の髪質に合わせて美容師が一番ふさわしいものを選択しているんですよ!
自宅ではどのくらいの手間をかけられるのか?
それから、いつまでも美しい状態を保っていただく為に、ホームケアに対する考え方を把握する事も重要です。
これは、先にお伝えした工程からも分かるように縮毛矯正をかけた髪は、見た目を美しく変化させる代償として、大きなダメージを抱えているからです。
ダメージを抱えた髪は何も対策をしなければ、少しずつダメージが蓄積して手触りやツヤが低下していきます。
なぜなら髪は死滅細胞と言われる自己再生しない細胞なので、一度ダメージを与えると自然に修復することはありません
そんな髪をいつまでも美しく保つ為には
- 髪をきちんと乾かす
こんな基本的な事から
- セルフセットで毛先にツヤをだす
この様な少し手間をかけたホームケアも必ず必要になってきます。
縮毛矯正したばかりの髪がまとまり易く、美しいのは当然ですが、ずっと美しい髪を保って頂く為には、自宅でどのくらい手間をかければよいのか?という情報の把握も必要になります。
縮毛矯正をかけた際のメリット、デメリット
メリットは
- くせ毛が乾かすだけでストレートにまとまる
- 毎朝スタイリングが決まらい煩わしさから解放される
- くせ毛に対するコンプレックスを解消できる
デメリットは
- 費用の負担が大きくなる
- 正しいお手入れを続けないと徐々にコンディションが悪化する
- 継続的に続けなければ維持できない
- 毛先までツヤが欲しいならセットが必要な場合が多い
このような感じになります。
縮毛矯正には沢山の種類がある
ネットで縮毛矯正を調べると、サロンごとに様々な種類の縮毛矯正メニューが存在し、
どれを選んだらいいのかわからない!
と悩んでしまう方も多いと思います。少し調べただけでも、これだけの種類が出てきます。
- 酸性縮毛矯正
- 低温縮毛矯正
- 微アルカリ縮毛矯正
- トリートメント縮毛矯正
そこでここでは、先に挙げた代表的な縮毛矯正との違いを簡単にお伝えしておきます!
中性域縮毛矯正
縮毛矯正は、薬剤に配合された『アルカリ』という成分でキューティクルを開きます。
更に、薬剤に配合されている成分を補助する役割があり、たんぱく質の切断を加速させます。
これは、縮毛矯正を行う為に、髪にメスを入れた状態です。
- キューティクルを開く
- たんぱく質の切断
そして、これらはダメージの原因になります。
中性域の縮毛矯正は、その名の通り『アルカリ』を配合していなかったり、微量に抑えられた縮毛矯正です。
なので、キューティクルとたんぱく質へのダメージをできるだけ少なくする為に考えられた縮毛矯正と言えますが、決してダメージがないわけではありません。
薬剤に配合される有効成分は『チオグリコール酸』『システイン』という成分が代表的です!
トリートメントストレート、酸熱トリートメント
『トリートメントストレート(縮毛矯正)』とはその名の通り、トリートメントでクセを伸ばすメニュー。
なんだか、と~っても優しそうな縮毛矯正に聞こえます…が、
ここは注意が必要!
というのも、トリートメントというのは名ばかりで、くせ毛を伸ばす為の強力な有効成分はばっちり配合されています。
縮毛矯正ではなくトリートメントストレートと呼ぶのは、使用されている有効成分が法律的に医薬部外品の認可を取れない為です。
医薬部外品ではない為、縮毛矯正と名乗れない、であれば薬用化粧品として登録するしかない…という様な背景があります。
代表的な有効成分は『システアミン』『グリオキシル酸』という成分です。
化粧品分野の縮毛矯正だから…トリートメントだから傷まない…、というのは全くの誤解です!
『トリートメント縮毛矯正』…だから安心という事ではありませんので、この言い回しには注意が必要です!
酸性縮毛矯正
『酸性縮毛矯正』は、その名のとおり酸性域で有効成分が活発になるタイプの縮毛矯正です。
通常の縮毛矯正はアルカリで有効成分を活発にしますよ!
髪が一番安定するのは弱酸性なので、酸性縮毛矯正は髪にとってはとても理想的な縮毛矯正と言えますが、デメリットとしてクセを伸ばす力が弱めな上、手触りに独特の引っ掛かりや硬さがでやすい性質があります。
有効成分は『スピエラ』が代表的ですが、施術中独特なきつい臭いがします…臭いに敏感な方は避けた方が良いかもしれませんね!
低温縮毛矯正
『低温縮毛矯正』は、その名のとおり低温のアイロンでクセを伸ばす縮毛矯正です。
低温だからダメージが少ないのは確かなのですが、逆に言えば縮毛矯正を中途半端にかけるという事です。
やはり、クセを伸ばす力はかなり弱めなので、広がりや、うねりを抑える程度の縮毛矯正と考えて頂くと良いと思います
クセが強い方はクセが戻りやすく、結局何度も繰り返すうちにダメージは大きくなってしまいます!
有効成分は『システアミン』『チオグリセリン』と呼ばれる成分が使われているモノが多いですよ。
結局、どの縮毛矯正を選べばいいの?
今回紹介した縮毛矯正に使用される有効成分には、それぞれ一長一短があります。
例えば、『チオグリコール酸』や『システイン』は
- きっちりクセを伸ばしやすい
- 仕上がりに不要なハリがでやすい。
『システアミン』や『チオグリセリン』などは
- 柔らかい質感で仕上がる
- クセが残りやすい(戻りやすい)
ここであげた例はほんの一部ですが、そもそも縮毛矯正はクセを伸ばす事を第一の目的にしています。
どんなに優しい薬であろうとくせ毛を伸ばすために1000の力が必要ならば、温めたり、時間を長く置いたりと工夫をして薬剤の力を強める工夫をします。
逆に言えば、どの方法を用いたとしても、使い手の美容師の技量や知識が十分であれば、いずれの方法でも持ちよくクセを伸ばす事が可能です。
ただし『低温縮毛矯正』は、強いクセを伸ばすことには向かないので注意が必要ですよ![/say]
手触りにこだわるまえに、しっかりクセを伸ばす
どの方法で施術を行ったにせよ、仕上がり直後の髪の固さや柔らかさを維持するためには
- サロントリートメント
- ホームケア製品
等でヘアケアをきちんと行わなければ、どのみち持続が困難なものです。
ですから、仕上がり直後の風合いにこだわるよりも、数ヶ月経ってもしなやかな手触りをいかに再現していくかという事を重視した方が良い場合が多いです。
変に優しい縮毛矯正にこだわりすぎてしまうと、薬剤の効果を抑えすぎてしまい
- クセが残ってしまう
- 『うねり』『ゆるみ』が出て『もち』が悪くなる
こんな失敗を招く結果になり、結局はお直しや、こまめに縮毛矯正を繰り返さなければいけないという可能性が高くなります。
そうなれば、結局は余計に髪にダメージを与える事になってしまいますよね。
どの縮毛矯正を選んで良いか迷っている場合、は美容師さんに相談する際に
- 持ちよくストレートになる(うねり、緩みがでにくい)
- しっかりクセが伸びる
こんな要望を含めてオーダーし、その中であなたの髪質に合う縮毛矯正を選んでもらうようにすると、失敗するリスクを回避しやすいのですオススメです。
しなやかで柔らかな手触りとツヤ感にこだわるならヘアケアを大切に!
沢山の種類がある縮毛矯正ですが、縮毛矯正をかけたいけれどどれを選んでいいか分からないという方は
- クセが完全に伸びるのか?
- 持ちは良いのか?
基本的なこの2点を担当の美容師さんに確認するようにしましょう。
結局はきちんとクセが伸びなければ本末転倒ですからね!
縮毛矯正できっちりとクセを伸ばしたら、そこからはいよいよダメージ対策…
サロンケアとホームケアの出番です!
冒頭でもお伝えしたように、縮毛矯正をかけた髪はとてもデリケートな状態です。
なんの対策もせずほったらかしにしておけば確実にダメージが進んでいきます!
- ツヤが無くなる
- きしみがでる
- 手触りが固くなる
- カラーの持ちが悪くなる
こんな風jにならない為に、しっかりサロンケア・ホームケアでも対策をして、いつまでも美しいストレートヘアを叶えましょうね